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ウィザードリィ サマナー / Wizardry SUMMONER メディアリング 2001年12月21日 GBA wizardryシリーズの流れを組むダンジョンRPG 今回から召喚師が入って、モンスターをパーティーに組み込めるようになった シリーズの中では全体的にもっさり感は否めない 移植 PS2にもほぼそのまま移植された
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(flag.X1-2 黒き落としの神子) ―――輝明学園校長室 日曜日。 輝明学園の理事長代理であるくれはは、休日だからと言って軽々しく休めない。 執行部の顔役として年がら年中忙しい彼女の幼馴染ほどではないにせよ、この学園世界で多数の仕事を抱えている。 輝明学園の運営代表であるため、健康やストレスを考えて休暇にも一定の配慮がなされてはいるが、仕事が溜まった時などはこうして休日に"出勤"することになる日も多かった。 「はわっ?」 目を通し、本日の急な仕事の書類に書かれた"ちょっとした予想外"の部分に眉をひそめる。 「…なんで?」 書類に書かれたその部分…『クラス分類欄』に首をかしげる。 「てっきり大いなるものか転生者辺りかな~と思ってたんだけど…」 彼女の経歴を見るにその辺が妥当だろう、そう考えていたのと違う。 それが何を意味するのかを考えていたところで… コンコン 「失礼します。赤羽理事長代理、夜見様がお見えです」 くれはの秘書が待っていた客人の来訪を告げ、くれはは思考の海から引き上げられる。 「はわっ。通しちゃって」 先ほどまでの疑問はとりあえず脇に置いておくとして、くれははそのウィザード…幼馴染でもある夜見トオルを迎えた。 「新米ウィザードの教育係か…ですか?」 くれは直々に頼みたいことがある。そう聞かされて輝明学園にやってきた夜見トオルは、ぎこちなくくれはの『依頼』を聞き返した。 「はわ~。別にそんなにかしこまらないくていいよ?」 そんな、明らかに慣れていない敬語に苦笑しながらくれはが言う。 「え?いいの?一応こっちではくれは先輩えらい人だからちゃんとした方がいいかなって思ったんだけど」 「いいよいいよ。むしろ変にかしこまられても肩こるしさ。っつーわけでいつも通りよろしく」 「…分かった。それでいいっつうんなら」 「うん。それでよし。そんで話戻すけどさ、教育係制度のことは知ってるよね?」 「え?そりゃあ、まあ…」 くれはの問いにトオルは頷く。 輝明学園に通う学生の大半はイノセント…ウィザードでは無い普通の人間である。 学園世界において彼らイノセントはなんら特殊な力を持たない輝明学園の生徒として、日々暮らしている。 しかし、彼らの中にはある日ウィザードに覚醒するものがいる。 モンスターの類に襲われて、運命の導きで、この世界で異世界の何かから力を得て、異世界の技術を学ぶうちに自然と… 理由は様々だが、とにかくある日突然力に目覚め、非日常の側に立つ生徒は結構多い。 そんな、"学園世界産"ウィザードの発生に伴って、この世界で唯一ウィザードの扱い方を心得ている組織として輝明学園はいくつかの制度を設けた。 輝明学園のウィザードであることを証明する『ウィザード学生証』の発行をはじめとして覚醒したウィザードに装備を整えるための資金を渡す『ウィザード奨学金』、 本人の適性に合わせて必要な知識や技術を教える『ウィザード教習』など、基本的には新たに覚醒したウィザードがその力を使いこなせるようになるまでの間見守るものである。 そしてその1つに、『ウィザード教育係』と言うものがある。それは… 「新しく覚醒したウィザード生徒に同じ学生のウィザードを紹介するって奴だよな?確かその人に近しい人が選ばれるって…ん?」 制度のことを口にしていて、トオルは疑問を覚える。 「ってことはつまり俺に近しい奴がウィザードになったってことで…まさか!?」 そして、気づく。この1年、ただ1人を除いて誰とも関わらぬよう暮らしてきた『夜見トオル』に近しいイノセントは、ただ1人だと言う事に。 その様子にくれはは頷いて答える。 「そう。入ってきていいよ」 ガチャ 「はい。失礼しま~す。それと、おはよ。トオル」 その言葉と共に入って来たのは… 「ユリっ!?」 彼の幼馴染の少女、朱野ユリだった。 「何でユリが…?」 「うん。昨日モンスターに襲われて、そのとき、ウィザードになったみたい」 驚いているトオルにユリが嬉しそうに説明する。 「なったみたいって…いや、まあよくある話だけどさ」 素質もつものが命の危機から生き残るために覚醒したと言うのは、ウィザードの覚醒の理由としては非常にポピュラーなものではある。 実際学園世界でもモンスターの類に襲われて力に目覚めたウィザードは数多い。 それに元々大地の護符をその身体に有していたユリはウィザードになる才能の1つ"非日常を受け入れられる心の強さ"は持っていた。 「けど、ユリが覚醒するなんて…」 だがトオルは知っている。ユリにはウィザードに必要なもう1つの才能が欠けている。 朱野ユリはウィザードに必要なもう1つの才能、"強いプラーナ"をとある事件で失った。 逆に言えば何らかの要因で解消されればいつウィザードに覚醒してもおかしくは無い状態ではあったのだが、ならば何が起こったのか。 「まあ、ユリちゃんのことはこっちでも色々調べてるからさ、しばらくユリちゃんのことはよろしくね」 そんなトオルの疑問を察したのか、くれはが先んじて答える。 「まあ、そんなわけみたいだから。よろしくね。トオル」 ユリも零れるような笑みでトオルを見る。 「…おう。とにかく、形はどうあれくれは先輩の頼みだしな。よろしくな、ユリ」 そんなユリが眩しくてぶっきらぼうに、承諾する。目をそらしながら。 「…もう。そこはもうちょっと『ああ!これからはずっと一緒だYO!愛しいマイスイートハニーユリ!』とか言わないと」 からかうように言う。 「んな恥ずかしいセリフ言えるかっ!?」 そんなユリのセリフに顔を赤くする。そんな様子に満足したようにユリは付け加える。 「まあ、あたしもトオルがそんなこと言ったら笑うけどね」 「ひでえっ!?」 「ま、冗談はさておき」 そんな、青春ディスタンス街道まっしぐらな会話を打ち切り、ユリがこほんと咳ばらいを1つする。 「これからはウィザードとして、一緒だよ」 心底嬉しそうに、言う。 「…おう」 それにぶっきらぼうに同意するトオル。 それが朱野ユリのウィザードとしての生活の始まりであった。 ―――輸入百貨店『オクタマート』 オクタヘドロンを始めとした、異世界を渡り歩く複数の企業が共同出資して作った学園世界最大の超☆巨大ショッピングモール。 それがオクタマートである。 食品、日用品や服、アクセサリなどのファッション用品、各種ポーションや魔道具などの冒険用アイテム。果ては刀剣類や銃器、魔装に鎧などの武具まで。 ここでは学園世界の学生たちの出身世界から"輸入"したありとあらゆる物品が売られている。 0-phoneを用いた電子マネーにも対応し、更に休日には本物の量産型(市価200万円にて絶賛販売中)を使った「ボン太くんショー」などの各種イベントも満載。 その異様なまでの品揃えと行き届いたサービスのお陰で、開店から1ヶ月ほどにも関わらず既にその名は学園世界中に知れ渡っている。 そして、その一角で経営している、中華飲茶店で。 「…遅いわよ2人とも」 ゆったりとしたワンピースを着た鳳来寺麒麟は優雅に温かい烏龍茶を飲みつつ、約束の時間を大分遅れてきた2人をじろっと見る。 「…悪い。ここ来るのは初めてだから、迷った」 余りファッションに興味のなさげな普通の服の上からいつものマントをつけたトオルと。 「ごめ~ん。アタシもこの区画にはほとんど来たこと無かったから、迷っちゃった」 ひざ丈のフレアスカートにブラウス、それに薄手のカーディガンを着こみ、手を合わせすまなそうな顔をしたユリの2人。 「…まあいいわ。初めてなら迷うのも分かるから」 そんな2人に、仕方がないかと言うように麒麟は溜息をついた。気持は分からないでもない。 この辺りはオクタマートでも特に初心者お断りの場所なのだ。 この区画一帯は通称"オカルトエリア"と呼ばれている。 ここでは各種魔法の習得や儀式魔法に使う材料や魔道具、黒魔術や呪術なども含む魔法が記された魔導書、その他霊能者、魔法使い向けの装備などを主に扱っている。 そのため、普通に蝙蝠の羽根だの正体不明の触手が量り売りで売っていたり、人肌の温度と手触りの装丁が施された魔導書が本棚に並んでいたり、この世のものとは思えぬ何かの鳴き声がどこからか聞こえてきたりする。 やってくる客も霊能者やオカルトマニア、魔術師や錬金術師と言った『本格派』ばっかりと言う一般人がほとんど近づかない一角なのだ。 この辺りはその手の、怪しい人間が多い場所なためかやたら豪華なマントをつけた少年と言うトオルの姿も余り目立っていないのが救いと言えば救いである。 「それで、本当なの?その、ウィザードに覚醒したって」 気を取り直し、麒麟はユリに尋ねる。 「うん。間違いないみたい。あたし、ウィザードになったって」 麒麟の問いに、こっくりと頷く。 「それでね。あたしはキャスター…だっけ?とにかく、攻撃魔法を使うのに向いてるらしいんだけど…」 「ユリは魔法って言うかウィザードのこと事態ほとんど知らんし、オレも箒とか武器なら分かるんだが、魔法はあんまし詳しくないからな。 だからさ、悪いんだけどユリの装備見立ててやってくんないかな?」 「なるほど、そういうことね…」 ユリとトオルから事情を聞き、麒麟は納得する。確かにそう言うことならタイプは違うが魔法の扱いには詳しい自分の方が向いているだろう。 「分かったわ。他ならぬ親友と戦友の頼みだし、そういうことなら私に任せなさい」 そう答え、立ち上がる。 「行きましょ。とりあえず、魔法からね」 精算を済ませ、麒麟の知っているファー・ジ・アース系の魔法を扱う店に向かいながら、麒麟がユリに尋ねる。 「っと、そうだ。そう言えば、ユリの属性は?」 歩き出したところで魔法を買うなら重要なことである問いをユリにぶつける。 「え?属性?」 麒麟の問いにユリは首をかしげる。 「そう。ユリの属性。ウィザードは属性ごとに覚えられる魔法が違うから、魔法の使い手だと割と重要なのよ。攻撃魔法は特に」 「へぇ~そうなんだ。でもあたし自分の属性なんて知らないよ?」 「…ウィザード用の学生証は持ってる?それに書いてあるはずよ」 そんなユリの様子に、軽く溜息をついて、麒麟はユリに言う。 「あ、そっか。じゃあちょっと待ってね…」 ごそごそと手にしたバッグから真新しい学生証を取り出す。 「えっと…属性は『天』と『地』ってなってる」 「そう。天と地ね。それで予算が装備込みで50万となると…」 ユリの属性を聞き、何の魔法がいいかと色々プランを練り始めたときだった。 「おい…」 なんとはなしにユリの学生証を覗き込んだトオルが目を見開く。 「ん?どしたの?トオル?」 「いや…それ…よく見せてくれ」 「え?いいけど…」 怪訝そうな顔をしながら学生証を渡す。それをトオルはよく確認し…見間違いでないことを確認する。 「なあ…ユリ、お前のクラス…"落とし子"なのか?」 トオルの言葉に、麒麟がハッとして顔を上げ、トオルの顔を見る。 「え?うん。そうみたい。よく分からないけど、認定試験やってた先生も驚いてたよ。珍しいクラスだって」 「珍しいって…」 何の疑問も持っていない様子のユリに、麒麟は絶句する。 「どうしたの?トオルも麒麟も変な顔しちゃって」 ただ1人、落とし子と言うクラスがどういうものかを理解していないユリが不思議そうに首をかしげる。 落とし子とはファー・ジ・アースを揺るがした大事件『マジカル・ウォー・フェア』以降に新たに"世界を守る側"に立つこともあるようになったクラスである。 物理と魔法両方に対して強い攻撃力を持ち、特殊なプラーナを扱う事を得意とする、攻撃向けのクラス。 古くから存在は確認されていた彼ら落とし子が長らく"世界を守る側"とみなされなかった理由。それは。 「ユリ…まさかお前、侵魔と契約したのか!?」 魔王級の強力な侵魔と契約することで特殊なプラーナ…俗に『瘴気』と呼ばれる侵魔の力を得た、魔王の先兵であるがため。 ファー・ジ・アースが冥魔の脅威にさらされることによって利害が一致した侵魔と手を組む機会が増えたとはいえ、今なお多くの落とし子が世界を狙う魔王の手先として、日々暗躍している。 「侵魔と契約?何のこと?」 だが、ユリはそんなトオルをきょとんと見つめる。 「いや、何でも無い。ちょっと驚いただけだ」 ごまかすように、トオルは自らのウィザード学生証を取り出し、ユリに渡す。 「ほら、オレも"落とし子"だからな。まさかユリもそうなんだとは思ってなかったからな」 「そ、そう!ほらただでさえ珍しいクラスが2人もそろうなんて思ってなかったから、驚いたの!」 麒麟もそれに合わせる。 「え!?…あ、本当だ。トオルって落とし子だったんだ…」 改めてトオルの学生証を見て、感嘆の声を上げる。 「お揃いかあ。ちょっと嬉しいかも」 そしてトオルに学生証を返しながら無邪気に笑う。 そんなユリを見ながら、トオルは決意する。 (何でユリがウィザード…それも落とし子なんかに覚醒したのか、調べる必要があるな) ちらりと麒麟と目くばせをする。その瞳を見て、麒麟も同じ考えであることを察する。 「…さてと、じゃあ、そろそろ行きますか」 そんな気配を微塵も感じさせず、麒麟が朗らかに言う。 「ユリの装備は私がしっかり見たててあげる。その代り、今日の晩御飯はあたしたちの分はトオルのおごり。ユリの覚醒祝いも兼ねるから盛大にね」 「へいへい。わーったよ。そん代わり、あんまり高いのは勘弁してくれよ」 溜息をついて、同意する…"いつものトオル"がやるように。 「了解。そうと決まったらさっさと見立てちゃいましょ。とりあえず、何か要望とかある?どんな魔法が欲しいとか、装備がいいかとか」 「え?あ~、え~っとね…」 ユリの希望を尋ねつつ、3人は買い物を始めるべく歩き出した。 ドロドロドロドロ… 何処からか聞こえてきた、ある意味この場所には相応しい怪しげな着メロと。 「はう!?」 シャギャー! 鳴き声と共に暴れる紙袋と箒を抱え、ユリの方を驚いた顔で見る、ドクロの髪飾りをつけた少女の存在には気づかずに。 ―――舞島学園 男子学生寮 夕刻。 「…これで60本攻略完了、か…」 6つの画面から同時に流れるスタッフロールに深く満足しながら、"落とし神"こと桂木桂馬は緊張を解いた。 心地よい疲れが肉体を包む。 「やはり、ギャルゲーは良い。人類の生み出した文化の極みだ」 その口から漏れるのは、惜しみない称賛の言葉。 先週は駆け魂に取りつかれた少女(どこかのファンタジー世界の魔法使いだ)とのリアルデートでプレイできなかったため、積みゲーが溜まっていた。 その遅れを取り戻すべく、昨日今日はずっとギャルゲー。お陰で溜まっていた積みゲーもたいぶ消化しきった。 「…それに、今日は邪魔も入らなかったしな」 休日、平日問わず頻繁に桂馬の部屋を訪れる少女が今日は珍しく顔を見せていない。 お陰でゲームに集中することができた、非常に有意義な休日の過ごし方と言える(桂馬的には) 「さて、現実(リアル)での栄養補給と新しいギャルゲーの調達にでも行くか…」 スタッフロールが終了したのを確認し、立ち上がったときだった。 ガチャガチャ…バーンッ! 鍵をかけたドアが勢いよく開かれる。中に入ってきたのは… 「か、駆け魂です!駆け魂を見つけましたぁ~!」 紙袋と箒を抱えたいつものへっぽこ悪魔。 「うるさい。落ち着けエルシィ」 一言で切り捨てながら、桂馬は再び椅子に座る。 「それで、駆け魂を見つけた。そう言ったな?」 そして、エルシィに再度確認を取る。 「あ、はい!駆け魂です!お菓子の材料買いに行ったら駆け魂がいたんです!」 シャギャー! そこでようやく落ち着いたのか、紙袋を近くのテーブルに置き、桂馬に先ほど発見した駆け魂のことを伝える。 「そうか…お菓子?」 それをあっさり流そうとして、桂馬は眉をひそめた。あの紙袋の中身がお菓子の材料とは思えない。 こちらにまで変な匂いが漂ってきてるし、さっきからバスバス音を立てながら不自然に動いている。第一お菓子の材料はシャギャーとか鳴かない。 「はい。神様に食べてもらおうかと思いまして」 「食わんぞ。それで、どこの学校の誰だ?」 とりあえず紙袋は無視して話を進める。とりあえず"オカルトエリア"に出入りしているような奴である以上、舞島学園の生徒である確率は低い。 「…え?」 桂馬の問いが予想外だったとでも言うように、エルシィは一言声を上げる。 「…」 「……」 「……」 しばしの沈黙、そして。 「……え~っと、そう言えば、どこの誰なんでしょう?」 駆け魂を見つけた時点で急いで戻ってきたので、その辺さっぱりだということにエルシィは気づいた。 「そこからか…」 まずは、エンカウントイベントから。その事に気づいた桂馬がため息をつく。 どうやら今回の攻略も、前途多難となりそうである。 ← Prev Next →
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ウィザードハット 魔術師が長旅で使用する頑丈な帽子 ウィザードハット=黄 ウィザードハット=黄 黄 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ウィザードハット=黄.JPG) 防御 回避 重量 耐久 装備条件 補正
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今日 - 合計 - ウィザードリィ サマナーの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時12分53秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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誌上読者参加ゲーム 六柱の巫女 六柱の巫女(6 Mediums of Pillar)はE-LOGINで連載されていたゲーム。 読者は人間側と異界(エミュレイター)側陣営に分かれ、「六柱の巫女」と呼ばれるヒロインを奪い合う。 紅き月の巫女との同時連載であり、サイドストーリーになっている。 ごーごー ないとうぃざーど! ごーごー ないとうぃざーど!(Go Go Night Wizard!)は、E-LOGINで連載されていたミニゲーム。 人間に取り憑いたエミュレイターが用意され、読者はそれと戦う。 紅き月の巫女との同時連載で、「六柱の巫女」が掲載されない号に載っていた。 紅き月の巫女終了とともに「ごーごー ないとうぃざーど!2」にリニューアル……するも、E-LOGIN休刊のため「2」は第2回で終了。 うぃざーど!ふぁいと! うぃざーど!ふぁいと!(Wizard! Fight!)またはうぃざーどふぁいと(Wizard Fight)は、E-LOGINに掲載されたゲーム。 読者は若手最強のウィザードを目指してバトルロイヤルを戦い抜く。このとき読者は4つのウィザード養成学校、「輝明学園(御門晶華)」「ダンガルド魔術学校(マーリン)」「オルテンシア神学校(ガブリエラ・ボルジア)」「ガーディアンズ・グレイル(イーグレット)」の中からいずれかに所属することになる。(括弧内はそのチームの代表) 前作「六柱の巫女」の後継として、黒き星の皇子のスタートとともに連載開始……するが、E-LOGIN休刊のため第1回で終了。 隔月連続ドラマシアター 消えた紅い髪の少女 E-LOGINで紅き月の巫女連載中に、読者のお便りから発生したリレー小説のコーナー。 コンピュータゲーム ナイトウィザード The VIDEO GAME ~ Denial of the World ~ PlayStation2専用のアドベンチャーゲーム。2008年2月28日発売。 サブタイトルの読みは「ディナイアル・オブ・ワールド」。ザは発音しない。 初回限定版には、ドラマCDと志宝エリスのフィギュアが付属する。 詳細および攻略情報はDenial of the Worldを参照。 ナイトウィザード魔法大戦 ~The Peace Plan to Save the World~ Windows専用。18禁。発売元はRUNE。 アダルトゲームという性格からか、現在、原作公式側から関連商品としてのアナウンスは特に無い。 ただし、当時リプレイを掲載していたE-LOGIN誌や、ウェブラジオ「ナイトウィザード通信」などでは告知されていた。(*1) 舞台となるのは輝明学園の武蔵野分校であるが、キャラクターなどの面で原作リプレイやアニメとの繋がりは見られない。 しかしそのストーリーや設定自体はナイトウィザードの王道を行くもので、世界設定を理解したり雰囲気を味わうにはオススメ。(*2)
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【名前】 クラーケンウィザードリング 【読み方】 くらーけんうぃざーどりんぐ 【登場作品】 仮面ライダーウィザード など 【分類】 ウィザードリング 【所有者】 仮面ライダーウィザード 【詳細】 ウィザードリングの一種。 発動すると、イエロークラーケンの召喚を行う。 その「リング」はいつのまにか、劇中にて出てくる。
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ファンブック いずれもボイスドラマの収録されたCDが付属している。 パワー・オブ・ラブ 紙幅の全てが「下がる男」柊蓮司をフィーチャーした、まさに柊ファン向けの一品。 ウェブラジオ「ナイトウィザード通信」の出張版、およびTRPGのシナリオを二本収録。こちらも柊をフィーチャーした内容。 他に、ボイスドラマ「愚者の楽園」や石田ヒロユキ他による壁紙100枚入りCD-ROMが付属。(*1) リーチ・フォー・ザ・スターズ ファンブック第二弾。今回のフィーチャーはベール=ゼファーを筆頭とした、裏界の「萌え魔王」達。 ボイスドラマ「最果ての数式」が収録されたCDが付属。 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン ファンブック第三弾。The 2nd Edition環境では初のファンブック。 ボイスドラマ「無常の月」が収録されたCDが付属。 オペレーション・ケイオス ファンブック第四弾。 ボイスドラマ「蘇りし友、来たり」が収録されたCDが付属。 スターダスト・ティアーズ ファンブック第五弾。 リプレイ「星を継ぐ者」を再録した他、ボイスドラマ「新訳・星を継ぐ者 ~篝~」が収録されたCDが付属。 ブルーム・メイデン ファンブック第六弾。 ボイスドラマ「シュヴェルトライテの槍」が収録されたCDが付属。 エンド・オブ・エタニティ ファンブック第七弾。 ボイスドラマ「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」が収録されたCDが付属。 ファイナルカウントダウン ファンブック第八弾。 ボイスドラマ「それは少し前にあった未来」が収録されたCDが付属。 ボイスドラマ 愚者の楽園 「パワー・オブ・ラブ」に収録。掲載されている同名のリプレイを元にしたボイスドラマ。 若干異なる箇所もあるが、基本的にはリプレイ版と物語は一緒である。 池田秀一のゲスト出演が話題を呼んだ。また後藤邑子も本作が初出演である。 最果ての数式 「リーチ・フォー・ザ・スターズ」に収録。掲載リプレイ「最果てで君を待つ扉」の裏側を描いた作品。 前作収録の「愚者の楽園」ボイスドラマ版とは異なり、リプレイとは別の視点で物語が展開する。(*2) 赤羽くれは、ベール=ゼファー、リオン=グンタなど、多数のキャラクターのキャスティングがこのボイスドラマのまま採用されている。 無常の月 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」に収録。掲載リプレイ「月は無慈悲な夜の女王」を元にしたボイスドラマ。 前々作の池田秀一に続き、今回は古谷徹がゲスト出演している。また清水香里が出演した事できくたけが惨劇(笑)に見舞われたことでも知られる。 蘇りし友、来たり 「オペレーション・ケイオス」に収録。掲載リプレイ「聖なる夜に小さな願いを」の後日談にして、The 2nd Edition全体の大ボスである冥刻王メイオルティスが本格的に登場したボイスドラマ。 「無常の月」事件でキレたきくたけが「本当の”やっちゃった”を見せてやる」とばかりに、メイオルティス役に田村ゆかりを招いて製作された。 新訳・星を継ぐ者 ~篝~ 「スターダスト・ティアーズ」に収録。掲載リプレイ「星を継ぐ者」を元にしたボイスドラマ。 ゲスト出演は若本規夫。「愚者の楽園」で田中天が演じた時とはひと味もふた味も違うグイード・ボルジアを魅せている。 シュヴェルトライテの槍 「ブルーム・メイデン」に収録。掲載リプレイ「グリムゲルデの仮面」の後日談。 今回は矢作紗友里、高橋美佳子、福山潤がゲスト出演している。 タイム・トゥ・セイ・グッバイ 「エンド・オブ・エタニティ」に収録。掲載リプレイ「ふたつの終わり、ひとつの始まり」の裏側を描いた作品。 「最果ての数式」同様、リプレイとは別の視点で物語が展開する。(*3) リプレイにも参加した小野涼子の他、杉田智和がゲスト出演している。 それは少し前にあった未来 「ファイナルカウントダウン」に収録。掲載リプレイ「Price Wish - サイゴ ノ ネガイ -」の背景を描いた作品。(*4) リプレイにも参加した佐藤利奈が二役に挑む他、矢作紗友里が再登場、さらに荻原秀樹、成田剣がゲスト出演している。 何よりも、リプレイのNPC・小手鞠小鳩を演じたささきのぞみの好演は、きくたけを自爆の危機から救った。 刻印のウィザード 「アルティメットエネミー」に収録。リプレイ「マリオネットの方程式」で明かされた「魔王戦争」の、もう一つの戦いを描く作品。 作中時系列では「星空のラストリゾート」の直後に当たる。 佐藤利奈が「それは少し前にあった未来」に続いて天乃杏を、キリヒト役だった渡辺明乃が「ヴァリアブルウィッチ」の主人公・藤原竜之介を演じた。 他にもゲストとして岸尾だいすけ、仁後真耶子が出演。長期入院で参加が危ぶまれていた後藤邑子も無事出演している。 星を継がない者 ふぃあ通の1コーナー。パーソナリティーの2人や、ゲスト声優らが演じるミニドラマ。コメディ作品が多い。 タイトルは星を継ぐ者のパロディだが、ナイトウィザード以外のゲームが題材のこともある。 番組リニューアルに伴い、2012年3月配信分をもって終了した。 素敵なおじさま Characters Vol.1(志宝エリス)に収録。 乙女はお星様がお好き Characters Vol.2(赤羽くれは)に収録。 大切な人 Characters Vol.3(緋室灯)に収録。 魔王の休息 Characters Vol.4(ベール=ゼファー)に収録。 それは秘密です Characters Vol.5(リオン=グンタ)に収録。 コミック 不幸の在処――柊蓮司の一週間 『ゲーマーズ・フィールド』別冊「菊池たけしがまたまいりました」に収録。作者はみかきみかこ。 タイトルどおり、柊蓮司を主人公とした短編。 この作品で、柊蓮司は中等部まで学年が下がっている。 ヴァリアブルウィッチ 『ファミ通PLAYSTATION+』に連載された。単行本はエンターブレインから全2巻が発行されている。作者は猫猫猫(ねこびょう ねこ)。 輝明学園秋葉原校を舞台に、特殊な体質を持つ少年・藤原竜之介と、「七徳の宝玉」の1つを巡る物語。 マユリ=ヴァンスタインがレギュラーキャラクターとして登場する。 この作品の顛末は『スクールメイズ』の輝明学園秋葉原校の記事に反映されている。 また、竜之介の祖父・竜作は後にリプレイ「マリオネットの方程式」にPCとして登場。竜之介自身も「マリオネット~」と同一の背景を持つボイスドラマ「刻印のウィザード」に再登場することになる。 ヴァリアブルウィッチ外伝 探偵遊戯(ゲーム) 「ヴァリアブルウィッチ」第1巻に収録された書き下ろし作品。作者は猫猫猫。 時は高度経済成長期、本編主人公である藤原竜之介の祖父・竜作が若かりし頃のエピソードである。 現代とは違った時代が舞台というのは珍しい。 柊蓮司第一の事件 「ヴァリアブルウィッチ」連載終了後に『ファミ通PLAYSTATION+』及びその後を継いだ『ファミ通PSP+PS3で』連載された。『スターダスト・ティアーズ』に収録されている。作者は猫猫猫。 タイトル通り、高校一年生の柊蓮司がウィザードに覚醒した事件を描く。 ゲストキャラクターとして望月チハヤが登場し、柊と赤羽くれはに柊がウィザードに覚醒した時の事を聞いている。
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アニメ作品とのクロスはこちらへ。 魔法少女リリカルなのは9-55 10-86 魔法少女リリカルなのは 9-55 「アイツが妙な動きしてるからこんな所まで来たはいいけど・・・ なにこれ?珍しいものが漂流してるじゃない。」 「ベル、拾ってみたらどうです? きっと退屈しのぎぐらいにはなりますよ。」 「ふぅん。じゃ、拾っておきましょうか。 リオンのお勧め、期待してるわよ?」 ――世界は狙われている―― 紅い月が昇るとき、それは現れる。 世界の“常識”の外からの敵、侵魔(エミュレイター)。 “常識”の影へ消えた魔法を駆使し、闇に紛れ人知れず侵魔を討つ者。 世界の真実を知る者は彼らを夜闇の魔法使い、ナイトウィザードと呼んだ。 「逃げ・・・られちゃた・・・ 誰か、奴を・・・アンゼロット・・・さ・・・ま・・・」 「予想より早く事態が動きだしてしまいました。現在ロンギヌスを派遣して事態の収拾に当たらせています。 おそらく彼女の目覚めも近いでしょう。その時の為、信の置けるウィザードを傍に置いておきたいのです。 しばらく彼女をお願いできますか?赤羽桐華さん。」 「子犬さん・・・?大変!怪我してるの!」 「ここは僕に任せて、君は逃げて!」 「ふえ、え、えぇーーーー! 子犬さんが男の子になったのーーーーー!!!」 「きゃぁぁぁぁぁっ!」 「魔力で障壁を張った?なんて硬さ・・・」 『マスター、早く私の名を!』 「う、うん!レイジングハート!」 『Standby ready, Set Up』 「ガンナーズブルーム?いや、違う。あれはキャスターズブルーム!」 「なんでだろう・・・使い方が手に取るようにわかるの・・・」 『SpellBullet Cartridge Load,《Starlight》』 「いっけーーーー!!」 「くれはさん、お久しぶりです!」 「はわ!エヴィくん、生きてたの?!」 「くれはお姉ちゃん、まるで幽霊でも見てるみたいなの・・・」 「す、すっごいでっかい剣なの・・・」 「あれはウィッチブレード。白兵戦用の箒です!」 「箒?じゃ、じゃああの黒い子もウィザードなの?!」 「葵ちゃん、なんで邪魔をするの?」 「・・・私の見る限り、あの少女が為さんとする事は善なのでな。 それと今の私は子ノ日葵ではない。ゲシュペンストだ。」 「これが私の――― 『SpellBullet Cartridge Load,《DivineCorona》』 「全力全開!」 それは、願いの宝石をめぐる物語。 魔砲少女キャスターなのは、(好評だったら)始まります。 10-86 NW世界でなのはA Sをやってみる PC1 シナリオコネクション:??? 推奨クラス:魔剣使い 推奨キャラクター:柊蓮司 キミは下がる不幸だ。いつものごとくアンゼロットに拉致され、任務を言い渡される。 任務内容は海鳴市におけるプラーナの乱獲を止めること。 そこでキミは所属不明のウィザードに出会うことになる。 PC2 シナリオコネクション:アンゼロット 推奨クラス:人造人間or強化人間or魔剣使い 推奨キャラクター:フェイト・T・ハラオウン・鈴木 キミはロンギヌスに所属するウィザードだ。 キミはアンゼロットの保護の下ウィザードとして日々任務に取り組んでいる。 今回キミに言い渡された任務は、海鳴市におけるプラーナの乱獲を止めること。 すでに何人かのウィザードがプラーナを抜き取られているらしい。 キミは「友達」を守るために、海鳴市へと向かう。 PC3 シナリオコネクション:リナ・ザウルクス 推奨クラス:ドヴェルク 推奨キャラクター:シド キミはアルシャードの空を行く賞金額75万Gの賞金首「超☆空賊シド」だ。 キミはある日昔の知人であるリナから依頼を受ける。 それはG=M社から強奪された「闇の書」の奪取。 犯人がファー・ジ・アースの逃げ込んだことを知ったキミは追いかけるようにして異世界へと突入した。 たしかこの世界にはキミの「息子」がいるはずだ。 PC4 シナリオコネクション:フェイト・T・ハラオウン・鈴木 推奨クラス:魔法使い 推奨キャラクター:高町なのは キミは海鳴市に住むウィザードだ。 キミがウィザードとして覚醒することになった事件から半年。 キミはウィザードの任務をこなしながら、慌しく日々を過ごしていた。 ある日キミは正体不明のウィザードに襲われる。 そのときキミを救ったのは、あの時再会を誓った少女の変わり果てた姿だった。
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ナイトウィザードwithアンダンテ オリジナルストーリー第一話 【ブルーム・パニック】 「箒職人の朝は早い……」 そう言って長いまつ毛が飾られた瞼をこすりながら、エリシア・リンケージは呟いた。 輝明学園の生徒であり、箒騎士(ブルームライダー)育成機関、通称“メイガスブレード”に所属している彼女は、 毎朝の日課である愛用の箒“シルヴァーバレット”のメンテナンスを欠かしたことがない。 「あら、もうこんな時間」 ふと壁にかけられた時計に目をやると、時計の針はちょうど7時半を示していた。朝6時に起床してすぐに始めたから、1時間半もメンテナンスをしていたことになる。 いつもは30分ほどで終わるのだが、今日は少し特別だったのだ。 「クイーンフレームと魔法迷彩とスタビライザーの性能、早く実戦で試してみたいわねー」 誰に言うでもなく、エリシアはひとりごちた。2週間前に注文していた箒のオプションパーツが、昨日の夜にやっと届いたのだ。 本当ならすぐに取り付けたかったのだが、ちょうどテスト習慣が終わって一息ついたところなので、今朝に回したのだ。 話は変わるが、エリシアの生家であるリンケージ家は、母国のイギリスのウィザードの間では知らぬ者が居ないと言われるほどの名門であり、富豪だ。 「いただきまーす」 そんな良家の一人娘の朝食は……茶碗に盛られた白米に、生卵、沢庵、そして豆腐の味噌汁である。ちなみに10日連続。 なぜエリシアが質素な食事をしているのか、それには訳がある。彼女は両親の反対を押し切って、半ば強引に日本に留学してきたのだ。 ほぼ家出同然のため、実家からの仕送りは期待できない。仮に両親が仕送りをしたとしても、プライドの高いエリシアはそれを許さないだろう。 故に学園の寮に入り、放課後はアルバイト、時々ウィザードの任務をこなしながら生計を立てている。 ウィザードの任務の報酬自体は決して安くない。と言うか、同い年の少女が持つにはあまりにも分不相応とさえ感じられる額だ。 その気になれば、金に糸目を付けない生活も、ある程度はできるのだ。それもそのはず、ウィザードの任務は常に命がけだからなのだが。 それでも彼女の生活が質素であることのもう一つの理由、それは――― 「あ、このドライブいいわねー……って、380万もするの?良いものだけあって高いわね……」 右手で器用に箸を操り、沢庵を口に運びながら左手で箒のカタログをめくる。実家の両親やメイドが見たら「行儀が悪い」と窘められているところだろう。 「でも、これは『買い』ね」 エリシア・リンケージは、浪費家―――特に箒に関しては―――と言う、少々困った一面を持っていた。 やけに寒い。そして臭い。お世辞にも心地良いとは思えない目覚めだった。 寒さの正体はすぐに分かった。青と白のストライプのトランクス以外、身に着けていないのだ。 ではこの、何と言うか、むせ返るような異臭、と言うか悪臭は一体何なのか。辺りを見回してみると……これもすぐに分かった。 日中だというのに薄暗い路地、そして自分の体の下に敷かれているゴミ袋だ。自分は今この瞬間まで、ゴミ袋をベッドにして眠っていたのだ。 「ベッド」から立ちのぼる芳醇なスメルが、自分の裸体に染み付いてしまったのだろう。 記憶をたどる。昨日は確か、行きつけの酒場で知り合いと飲んでいた。同行したその「知り合い」と言うのが曲者で、人に酒を勧め、かつ自身もうわばみのようにアルコールを飲み干すという典型的な酒飲みだ。 ほろ酔い状態独特の色香のある視線を向けられ、ついつい断りきれずに勧められるまま飲んでしまった。あとは、その、乳の圧力に負けて。 「あっ……たまいてぇ……」 割れるような頭痛が遅れてやってくる。そして倦怠感。このまま何事も無かったかのようにゴミ溜めの上で安らかに眠りたいと思わせるほどの。典型的な二日酔いの症状だ。 しかし自分がパンツ一丁と言う男の特攻スタイルをとっていることについては、心当たりがない。 しかし二日酔いになるほど飲んだのだ。酔いの勢いで脱ぎだしたとしても、残念なことに不思議ではない。 それから30分ほどして、警察官からありがたい職務質問を受けることになる。皮肉にもこの出来事が、自分が「元の世界」に戻ってきたことを分からせてくれた。 日下祐一、21歳の夏の出来事である。 この一連の出来事の一部始終を見ていたものが居る。彼の名は合礼乱火。エリシアと同じく輝明学園に通うウィザード―――忍びだ。互いに面識は無いが。 乱火はある任務を請け負っていた。それは「表界に漂流してきたラビリンスシティの魔王、日下祐一の監視」である。 (あれが、あのルー=サイファーの力の一部を受け継いだ魔王……) 何かの間違いであってほしいと思ったが、現実は非情である。事前に渡された日下祐一の顔写真と、つい今しがた国家権力の犬によって連行された青年は、同一人物のようだ。 (魔王が皆、彼のようであればもっと平穏に過ごせるのだろうが……) と、それはそれで表界が心配になる想像をして移動を始める。恐らく連行されたのはこの街の警察署……夜室(よむろ)署だろう。 一応学生の身なので、警察署の内部に入るのは容易ではない。ちなみに今日は土曜日。学校が休みの日に偶然任務が転がり込むとは、何ともついていないが仕方がない。 (任務の連絡が来たのが今日の午前4時。O-Phoneの着信音に起こされて、それから寝つけなかったんだよな……) 腕時計に目をやり、眠たい瞼をこすりながら小さなビルとビルの間を跳ぶ。それ故か―― 「いっ!?」 がくん、と体が揺れる。断じて「スタッ」とか「シュタッ」とか華麗に着地したわけではない。 隣のビルに移った時、屋上の鉄柵に足をとられたのだ。そこまでは判断できた。しかし時すでに遅く、顔面から床に着地する羽目になった。 べしゃり、と情けない音を立てて潰された蛙のように身体全体で地面に突っ伏した。あちこち痛むが、やはり顔面が一番痛い。 「いででで……足を取られたのが移動先のビルだったのが、不幸中の幸いですね……」 ぼたぼたと鼻血を垂らしながら呟く。もし移動する前のビルの鉄柵に引っかかっていたら、そのまま地上まで落下していただろう。 別に死にはしないだろうが――死にかけはするだろうが――人の目につく可能性が高くなる。傍目には死に損ねた自殺志願者か、暑さで頭がやられてしまった変質者と思われるだろう。 どちらにしても、先の魔王と同じく警察署に連行されるのは目に見えているが。 「とにかく、監視する以上は追いかけないと」 もしも見失ったら、それはそれはねちっこく嫌味を言われるだろう。自分の師匠兼、学校長の含んだような笑顔が20パターンほど思い浮かんだ。 最近は妙に自分への風当たりが強い。 「泉野さんとは本当、なんでもないんですけどね」 そう言って乱火は、ビルの屋上伝いに夜室署を目指すのだった。 「あの、本当に記憶が無いんですよ。呑み過ぎちゃったみたいで……服の方から脱げたんじゃないですかね?」 「へー!君の服!ねえ!勝手に脱げるものなんだ!それは困ったねぇ~!今までどうやって生活してたのか気になるねえ!」 「あ、いや……そうですよね。服の方から脱げるなんておかしいですよね、ハハハ……」 「何?じゃあ君、今嘘ついたの!?なんでそんな嘘ついちゃうかな~」 「あ、あの……今のは嘘って言うか……」 「なに、じゃあ本当のことなの!?」 どうにも自分はついていないらしい、と日下祐一は今のこの状況を心の中で嘆いた。現在取り調べを行っている石沢と言う警官、かなり口調や性質が粘っこい。 おまけに冗談も通じないようで、ただただこちらが辟易するばかりだった。こんな状況で冗談をかます自分もどうかしているのかもしれないが。 ラビリンスシティではまずこんなことにはならない。何の因果か分からないが、元の世界に戻れたことは嬉しい……と、手放しで喜ぶこともできない。 (それに何より……なんなんだ、アレ) 先ほどからずっと天井に張り付いているソレは、どうやら自分にしか見えていないようだ。この部屋に入った時からいた、学生服姿の男性は必死に笑いをこらえた表情でこちらを見ている。 気になって何度も天井に目をやるが、そいつは微動だにしない。自分の視線を追って石沢も天井を見るが、「なにじーっと見てんの?何もないじゃない」とのたまう。 演技をしているようには見えないので、本当に彼には見えていないのだろう。だとしたらこれは…… 「幽霊?」 「は?なんだって?」 「あ、いえ……」 「あのねえ、君ね、関係ないこと言って話を逸らそうたってそうはいかないからね?」 「いえ、別にそんなつもりじゃ」 「君ね、さっきもそうだけどなんでチラチラ天井見ているの?」 思いっきり見えてるよ!むしろなんでアンタには見えてないんだよ!と怒鳴りそうになるのをこらえて殊勝に頷く。もうこの場は上手く切り抜けてさっさと自由になりたい。そう思い始めた。 結局、それから2時間ほどで無事に釈放された。ちなみに最後の30分は石沢さんの家族への愚痴だった。娘が反抗期で大変なのだという。知らんがな。 身元引受人が着替えを持ってきてくれたらしく、黒のTシャツとジーンズを着る。 ここで一つの疑問が浮かぶ。身元引受人って誰だ?両親は東北の田舎に居るはずだ。署の前で待っているとのことなので、そこに行ってみると。 「どうも、初めまして」 唖然とした。否、するしかなかった。爽やかな笑顔と吹き出しそうになる真っ赤な顔と言う相違点はあるが、目の前のこいつは、紛れもなく 「あ、あの時の幽霊……」 「はい?幽霊?」 取調室の天井にずっとへばりついていた幽霊(仮)は頓狂な声をあげる。まあいきなり幽霊呼ばわりされれば無理もないか。 「えーっと、何のことを言っているのかはこの際置いといて。日下祐一さん、ですよね?」 「え、ああ、はい。そうですけど……」 「初めまして、わたくし、合礼乱火と申します」 「あ、あい……?」 「あいれい、らんか、です」 少しゆっくり、はっきりと聞こえる声で名前を言い直してくれた。昔から人の名前を覚えるのは苦手なのだ。 「それで、そのアイレイさんが僕に何の用で……それよりももっと聞きたいことはあるんですが」 「まあまあ、まずはゆっくり腰を落ち着けて話しませんか?」 ウホッ、イイ男……なんて言っている場合じゃない。確かに顔立ちは端正な部類に入るだろう。背も高いし、かといってガリヒョロの痩せっぽちではなく、半そでのYシャツからは逞しい二の腕が顔を覗かせている。 物腰の柔らかい印象もあり、同年代の女子からはさぞモテるのだろう。妬ましい。 ……どうして自分は目の前の野郎をこと細かに分析しているのだろうか。誤解の無いように言っておくが、自分にそんな趣味は無い。断じて。最近吸血鬼と言うか吸ケツ鬼みたいな猫にまとわりつかれることが多かったが、奴になびいたわけではないのだ。 「いいでしょう。僕も色々と聞きたいことがあります。特に、なんであんな蜘蛛みたいに天井にへばりついていたのかを!」 「ははは、了解です。そのことについてもお話しさせていただきます」 もうすでにこいつの笑顔が胡散臭い。そう言えば取り調べの様子を見て笑い出しそうな顔してたしな……。 アイレイランカを名乗る目の前の野郎に対する疑念がぬぐえないまま、僕はホイホイと彼の後を着いて行くのだった。
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最終更新日 2011-09-15 名前 ウィザード(Wizard) CCコスト 900 奥義(必要経験値) フラッシュボム(1500) 技 能 名称 種別 消費MP 依存 技能効果・性能 説明 戦闘技能1 フラッシュボム 全魔 28 右/魔石 EB*0.5 次行動遅延・小 目潰し効果のある閃光弾を射出 戦闘技能2 ポイズンミスト 全魔 48 右/魔 EB*1.0 毒-10 有毒ガスを地面から噴出させる土属性魔術 付加技能1 コンセントレイトLv2 能力 0 - クラス補正を加えた数値から更に最大MP+30%重ね掛け有効 コンセントレントの上位。MPの最大値をより高める 付加技能2 感受性10%Up 能力 0 - クラス補正を加えた数値から更に感受性10%上昇重ね掛け有効(上昇した数値から更に10%up) 装備者の感受性を10%上昇させる 装 備 両手 魔石・聖印・釈杖 身体/補助 衣服 / 装飾 説 明 より多くの知識を手に入れた魔術師 現職 + 副職 / フラグ 副職 / フラグ(副職のフラグは省略) 出現クラス(メイン必要熟練) ソーサラー(70)+バード(40?) / 才能 - - HP MP 体力 敏捷 器用 感受 生命 精神 クラス補正 1.00 1.15 1.00 1.00 1.00 1.30 1.00 1.25 成長タイプ ウォーロック型 - - 0.1 0.5 0.2 1.1 0.6 1.1 開発ボーナス 抵抗+魔力 0.25~28